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氷山の一廓(ひょうざんのいっかく)

むかし取ったキネヅカ

20100410s139 (2)

1ヵ月くらい前のお話です。。。。
たまたま会社のエレベーターに居合わせた2人が会話をしていたんです。(良く知らない人)
歳は30代後半と50代くらい。。。

「さすがですね!昔取った杵柄ってやつですね!」
『そんなかっこ良いもんじゃないよ。ふふ。。(ちょっと自慢げ)。。でも結果的にはだめだったもんなっぁ。。。。。』
「でも、これで次回は確実ですよ!」

みたいな会話をしていた。。。。
なんの話をしているのか詳しいことはわからなかった。。

ただ。。
聞いていて <ん?> と思った。。。。

≪昔取った杵柄≫ って普通は物事が成功した時に使う言葉じゃなかったっけ?って

その後、気になって
≪昔取った杵柄≫ の意味を調べてみた
辞書でみると。。。。

≪昔に習い覚えた技術や技のことまた、その技術が長い年月をへだてた今でも発揮されること。≫    
 となっている。。。。。

ある仕事で昔の技術が発揮されたとしても、その仕事がだめだったっ場合にこの言い回しを使うかどうか?についての正確な記載はなかった。。。。。

ま。どうでも良いことだった。。

20100410048 (2)のコピー


その日の夜のこと。
高校のクラス会があった。
当時の悪仲間数人とは今でも定期的に会ってはお酒を飲んでいるけど、クラス会は20年近く出席していなかったの。。。
さんざん迷惑をおかけした担任の先生も随分歳を取られ、『お会いできるのは、今回が最後だろう』 とのことだったので出席することにした。

ぼくは、仕事の都合で30分くらい遅れての出席となった。。
ぼくが会場のお寿司屋さんに着いたころは出席予定者はほぼ全員そろっていた。。。
 
    ≪おぉ!!!!!久しぶり~!!!!≫ 
 
集まった面々の2/3以上は20年ぶりの再会。
懐かしい顔がいっぱいだ。。。^o^

さっそく担任に御挨拶。。
ちょうど近況報告が終わったころ

『おぉ!氷玉(仮名)!!こっちこっち!』
平均より確実に老けてみえるちっちゃい髪の薄いおじちゃんが自分の隣の席の座布団をぽんぽんと叩く
どうやらぼくの席はそのちっちゃいおじちゃんの隣の席らしい

『来るの遅えんだよ~!おまえ。みんな時間には来てたんだぞ~!相変わらずだらしねえなあ。ま。飲め!』 とちっちゃいおじちゃん。。。。

遅れたことを詫び、コップに注がれたビールを飲みほす。
冷たいビールが疲れた体に浸み込んでいくのがわかる。。
頭が心地よく ≪くわん”≫ てする。。。。。

『おまえ今何やってんだよ?心配してたんだぞ?。。ちゃんとまじめにやってんのかぁ?』
完全に上から目線でちっちゃいおじちゃんはしゃべり続ける。。。。

ぼくの高校の同級生は、家が個人商店や中小企業のやつらが多かった。。
だけど、卒業してからバブルの崩壊だのなんだのがあって実家を継いで成功しているやつは少ない。。
また、リーマンショックなんかで自分で起こした事業もだめになっちゃったやつとかもいて、やはり景気はあまり良くないようだ。。。。

そんな中でこのちっちゃいおじちゃん。親の後を継いでも不景気知らず。。
現在でも相当景気が良いようだ。。。
いい感じのほろ酔いで聞いてもいないのに親しげにべらべらしゃべり続けてくる。。。。。

けど。。。
こいつの話がとにかく面白くない・・・・・
自慢が多くて、上から目線で、面白くもなんともない。。。。
ちっちゃいおじちゃんが赤い顔で、唾を飛ばしながら話す間、ぼくはずっとあることを考えていた。。。。。

     <こいつだれだっけ?>  

  。。。。。。思い出せない。。。。。。。

時間が経つにつれて酔いがまわり、それぞれが席を入れ替わり近況報告やガキの頃の思い出話で盛り上がる。。
そんな中でもぼくは考え続けていた。。。。。

     <あいつ誰だっけ?>

宴会が終盤に入った頃。。。。
同級生たちは自然と当時の ≪がり勉組み≫ と ≪おばか組み≫ に別れて座っていた(笑)
ぼくは、後者のグループだったんだけど。。。。。(汗)
なぜかちっちゃいおじちゃんもその中の端っこに座っている。。。。
思い切って聞いてみた。。。。

『ごめん、さっきから思い出せないんだ。。。。おまえだれだっけ。。。。?』

ちっちゃいおじちゃん
「おまえふざけんなよぉ!忘れてたのかよぉ。。。橋利だよ橋利(仮名)!!」

      は し り ?・・・・・・・・・
   
   <あ!ああっ!!!!!!!!思い出したっ!!!>   と。同時に

 ≪ぺシっ!!≫  悪仲間のAがちっちゃいおじちゃんの頭を張った。
みんなアルコールの血中濃度も上がり、ついでに想い出の血中濃度も完全に当時に戻っていた。

「おいちび!おまえいつからおれ達にそういう口聞けるようになったんだよ!!」とA

そう!ちっちゃいおじちゃんは当時ぼくらのパシリだった。。。。

誤解されないように言っておきますが、決して ≪いじめ≫ ではないですからね?
ぼくらはバイクで走り回ってはいても。
不良の恰好はしてても。。
電車で老人が来たら席を替わってあげるような不良?だった。。。(爆)
しかも半数近くはなんとカブスカウトかボーイスカウトの経験者だったし。。。。(笑)

パシリの橋利クンの方がいつもぼくらにくっついてきていた。。
トロくて、グズで、度胸が無いやつだった。。。。
こいつがいたせいで何回ナンパに失敗したことか。。。。
こいつがトロくて、芋ずる式に全員おまわりさんのお世話になったこともある。。。。
虎の威を借りるキツネ的に、他の当時でいう ≪ツッパリたち≫ に自分でガン飛ばしておいて、喧嘩になったら、実は相手は大勢いて、ぼくたちがボコボコにさられている間に一人いなくなる。。。。。そんなやつ。。
でも。何回NGをだしても、ぼくらに付いてきた。。。。。

「おまえ、さんざん上から話してくれたなぁ・・・」 とぼく
『そんなぁ。。上からなんて話してないじゃん~』
「おめぇなんかに ちゃんとやってるか? とか言われたくねぇんだよ!。。笑」 とぼく

言いながら煙草を吸おうとした。。
が。もうからっぽだった。。。。。

「はしり。たばこ買って来い。」
A≪おれも!≫  B<おれも!>
で。たばこの空き箱を渡そうとしたら   
『OK!分かってる!』   空き箱を受け取らず寿司屋にサンダルとタスポを借りてダッシュで外へ。。。。

5分くらいで2種類のたばこを持って戻ってきた橋利クン。。。。。
『ごめんハイライト売ってなかったわ』

「?はいらいと?なんでハイライト?」  とB
「で。なんでおれショートホープなん?」 ぼく
Aのたばこも違っていた。。。。。。

『え?違った?』
なんと、橋利の中では、ぼくらのたばこは当時吸っていたたばこのまんま!だった(爆)

体に≪パシリ魂≫が沁みついている!!
まさに ≪筋金入りのパシリ≫ だった。。。。

話は脱線しましたが
こういうのは ≪昔取った杵柄≫ っていうのかな?
なんて思った日でした。。。。。。。


あいかわらず。。。。。
落ちがつまらなくてすみません。。。。´ω`;

じゃ。またね

  1. 2012/03/17(土) 12:11:40|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:8

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